「Amazon Fireタブレットのアプリ」のことでお悩みではありませんか?
Fireタブレットは非常にコストパフォーマンスが高いデバイスですが、いざ使おうとすると「アプリが少ない」と感じたり、突然「アプリストアが開けない」といったトラブルに遭遇することもあるかもしれません。
また「Amazonタブレットにアプリを入れる方法」が分からなかったり、Amazonのアプリストアに見当たらない特定の「ダウンロード ができないアプリの入れ方」を探している方も多いでしょう。
この記事ではまず「Amazon Fireタブレットで使えるアプリ」の公式な一覧や、Fireタブレットを最大限に活用するための「アプリのおすすめ」を詳しく紹介します。
さらに「ファイヤータブレットで使えないアプリ」や一般的な「使えないアプリ」の具体例と、それらをどう回避するかについても深く掘り下げて解説します。
最大の関心事である「FireタブレットでGoogleplayは使える?」という疑問や、非公式な手段としてGoogle Playストアを導入した場合に「FireタブレットにGoogle Playストアをインストールした人が絶対にやってはいけないこと」まで、リスクを含めて幅広くカバーします。
中には「Amazonでも買える」(Amazonのアプリストアで入手できる)便利なアプリも多数ありますので、ぜひ本記事を参考にしてご自身のFireタブレットを安全により便利に活用してください。
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この記事の内容
- Fireタブレットの基本的なアプリの入れ方とSDカードの活用法
- Amazonのアプリストアでアプリが見つからない時の具体的な対処法
- Google Playストア導入のメリットと、保証失効を含む重大な注意点
- 標準機能で使えるおすすめアプリと、使えないアプリの代替利用方法
Amazon Fireタブレットのアプリの基本

※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
Amazonタブレットにアプリを入れる方法
Amazon Fireタブレットにアプリをインストールする最も基本的で唯一公式に推奨されている安全な方法は、タブレットに標準搭載されている「Amazonのアプリストア」を利用することです。
AppleデバイスにおけるApp Storeや一般的なAndroidデバイスにおけるGoogle Play ストアに相当する、Amazon独自のプラットフォームです。
手順は非常に直感的で、どなたでも簡単に行えます。
インストール手順の詳細
- ホーム画面にある「アプリストア」(または古いOSでは「Apps」)と書かれたオレンジ色のアイコンをタップして起動します。
- 画面上部にある検索バーに、探しているアプリの名前(例:「Netflix」)を直接入力します。
または「カテゴリ」タブから「動画・エンターテイメント」「ゲーム」「仕事効率化」といったジャンルをたどって探すことも可能です。 - 目的のアプリを見つけたら、そのアプリアイコンをタップして詳細ページを開きます。
- 価格が「無料」または具体的な金額が表示されているボタンの隣にある「入手」または「ダウンロード」ボタンをタップします。
- 自動的にダウンロードとインストールが開始されます。
プログレスバーが100%になるまで待ちます。 - インストールが完了すると、ボタンが「開く」に変わります。
これをタップすればアプリが起動します。
インストールされたアプリは、ホーム画面にも自動的に追加されます。
ポイント:microSDカードの活用
Fireタブレット(特にFire HD 8やHD 10)は本体ストレージ容量が少ないモデルが多いです。
アプリや動画、電子書籍を大量にダウンロードするとすぐに容量不足に陥ってしまいます。
これを解決するため、microSDカードの利用を強く推奨します。
Fireタブレットは最大1TBのmicroSDカードに対応しているモデルもあり(Amazon公式ヘルプ参照)、アプリの一部やダウンロードコンテンツをSDカード側に保存するように設定できます。
必ず「外部ストレージとしてフォーマット」を選択し、本体容量を圧迫しないように設定することをおすすめします。
Amazonでも買える便利なアプリ
「Amazonでも買える」とはつまり「Amazon アプリストア」で正式に配信・購入(無料・有料含む)できるアプリを指します。
Fireタブレットの性能を活かせる、エンターテイメント以外の実用的なアプリも多数存在します。
ここでは生活や学習、ビジネスに役立つ便利なアプリをいくつか紹介します。
Microsoft 365 (Office)
前述の通りWord、Excel、PowerPointのファイルを閲覧・簡易編集できる統合アプリです。
Microsoftアカウント(無料)でサインインすれば、基本的な機能は無料で利用できます。
Fire Max 11のような大型モデルと別売りのキーボードカバーを組み合わせれば、ノートPCライクな使い方も可能です。
Zoom - One Platform to Connect
オンライン会議やウェビナーの定番アプリです。
Fireタブレットにはカメラとマイクが内蔵されているため、このアプリをインストールするだけでどこでも手軽にミーティングに参加できます。
スマホの小さな画面より快適に資料を閲覧できます。
乗換案内 (Jorudan)
外出先でのルート検索に必要な乗換案内アプリも提供されています。
スマホほど頻繁には使わないかもしれませんが、Wi-Fi環境下で事前にルートを調べておくといった使い方に便利です。
学習・辞書アプリ
「英単語アプリ mikan」のような語学学習アプリや、各種辞書アプリも提供されています。
タブレットの大画面は学習効率を高めるのに役立ちます。
Blue Light Filter - Night Mode
Fireタブレットには「ブルーシェード」というブルーライトカット機能が標準搭載されていますが、「目が疲れにくい」と評判のサードパーティ製フィルターアプリも人気です。
より細かく色温度や明るさを調整したい場合におすすめです。
夜間の読書や動画視聴が多い方は試す価値があります。
補足:ゲームアプリについて
ゲームアプリも「Minecraft」や「パズル&ドラゴンズ」「ロイヤルマッチ」など、一部の人気タイトルが提供されています。
ただしFireタブレットは(特に安価なモデルは)高い処理能力を要求するヘビーな3Dゲーム(例: 原神など)には性能的に向いていません。
簡単なパズルゲームやカジュアルゲームを楽しむためのデバイスと考えるのが良いでしょう。
Amazon Fireタブレットで使えるアプリ
FireタブレットはAmazonの各種サービスを利用するために最適化されていますが、それ以外にも「Amazon アプリストア」を通じて日常生活やビジネスで役立つ多くのサードパーティ製アプリが提供されています。
主に以下のようなカテゴリのアプリが利用可能です。
動画・ストリーミングサービス
Fireタブレットが最も得意とする分野です。
Prime Video(プライム・ビデオ)はもちろんのことNetflix(ネットフリックス)、Hulu(フールー)、U-NEXT(ユーネクスト)、ABEMA(アベマ)、DAZN(ダゾーン)など主要な動画配信サービスの公式アプリがほぼ揃っています。
大画面で迫力ある映像を楽しめます。
電子書籍・マンガ
Kindle(キンドル)アプリが標準搭載されており、世界最大級の電子書籍ストアに直接アクセスできます。
Kindle Unlimited(読み放題サービス)の利用者にとっては最高のデバイスです。
このほか「ピッコマ」や「マンガUP!」などのマンガアプリも一部提供されています。
SNS・コミュニケーション
情報収集や交流に欠かせないX (旧Twitter)、Facebook、Instagram(Web版ショートカットの場合あり)、Skype(スカイプ)、Zoom(ズーム)などは公式アプリが提供されています。
Fireタブレットの内蔵カメラとマイクを使って、仕事のオンライン会議や家族とのビデオ通話にも活用できます。
音楽・ラジオ
Amazon Music(アマゾンミュージック)やSpotify(スポティファイ)、AWA(アワ)といった音楽ストリーミングサービスのほか、「radiko(ラジコ)」のようなインターネットラジオアプリも利用できます。
ただし、Apple MusicやYouTube Musicのように利用できないサービスもあります。
その他(ビジネス・ユーティリティ)
Microsoft 365 (Office) や OneDrive、メモアプリの Microsoft OneNote などMicrosoft系アプリが充実しており、WordやExcelファイルの閲覧・簡単な編集が可能です。
またレシピ動画の「クラシル」やニュースアプリ、カレンダーアプリなども揃っています。
特に注目すべきは「Amazon Photos」です。
Amazonプライム会員であれば、写真を非圧縮・容量無制限でバックアップできます(Amazon Photos公式情報)。
Fireタブレットをデジタルフォトフレームとして活用するのにも最適です。
アプリが少ない?ラインナップの現状
Fireタブレットの購入を検討、または購入直後の方が最も懸念するのが「利用できるアプリがGoogle Play ストア(一般的なAndroidスマホ)と比べて少ないのではないか?」という点です。
この疑問に対する答えは、残念ながら少ないとなります。
これはFireタブレットがAmazon独自の「Fire OS」というAndroidベースのOSを搭載しており、アプリの配信元が「Amazon アプリストア」に限定されているためです。
Amazonが厳選したアプリのみが並んでいるため、Google Play ストアの膨大なアプリ数には及びません。
特に、Googleが提供するサービス(Gmail, Google マップ, Google Driveなど)の公式アプリは一切提供されていません。
日常的に利用者が多いにもかかわらず、公式に対応していない主なアプリとその代替手段を以下の表にまとめます。
| 利用できない主なアプリ(公式) | 代替手段・回避策 |
|---|---|
| LINE (ライン) | 現時点で有効な代替手段なし。Facebook Messenger, Skype, Zoomなどを利用。 |
| YouTube (ユーチューブ) | 標準搭載の「Silkブラウザ」で視聴可能 (Web版YouTube)。ログインや履歴同期も可。 |
| TVer (ティーバー) | 「Silkブラウザ」で視聴可能 (Web版TVer)。 |
| Gmail (ジーメール) | 標準搭載の「Eメール」アプリにGoogleアカウントを設定して送受信可能。 |
| Google Drive / Docs | Silkブラウザ経由でアクセス、またはMicrosoft OneDriveで代替。 |
| Google マップ | Silkブラウザ経由でアクセス。 |
このように日本国内で必須とされるアプリ(特にLINE)が対応していない点が、「アプリが少ない」と感じる最大の理由です。
ただし前述の通り、動画配信サービスや電子書籍関連のアプリは非常に充実しています。
購入前の重要チェックポイント
ご自身が「これだけは絶対にアプリで使いたい」と考えるサービス(特にゲームアプリや特定の銀行アプリなど)が「Amazon アプリストア」に存在するかどうかを、購入前にしっかり確認しておくことが非常に重要です。
アプリストアが開けない時の対処法
「Amazon アプリストア」のアイコンをタップしても起動しない、読み込み中のまま進まない、またはエラーが表示される場合、いくつかの原因が考えられます。
慌てずに以下の対処法を上から順番に試してみてください。
1. Wi-Fi接続の確認とルーターの再起動
最も基本的かつ多い原因です。
アプリストアは常にインターネット接続を必要とします。
Wi-Fiアイコンが正しく表示されているか、他のWebサイト(例: Yahoo! JAPANなど)が正常に開けるかを確認してください。
接続が不安定な場合は、Wi-Fiルーターの電源を一度切って入れ直す(再起動する)と改善することがあります。
2. Fireタブレット本体の再起動
一時的なシステムの不具合やメモリ不足によってアプリが起動できなくなっている可能性があります。
電源ボタンを40秒間長押しするか、ボタンを長押しして表示されるメニューから「再起動」を選択してください。
多くの単純な問題はこれで解決します。
3. アプリストアのキャッシュとデータを消去
アプリストアのプログラム自体に一時的なゴミ(キャッシュ)が溜まり、動作不良を起こしている場合があります。
以下の手順でキャッシュやデータを消去すると、リフレッシュされて正常に戻ることがあります。
- ホーム画面の「設定」(歯車アイコン)を開きます。
- 「アプリと通知」(または古いOSでは「アプリとゲーム」)をタップします。
- 「すべてのアプリケーションを表示」を選択します。
(一覧にない場合は、画面右上のメニューから「システムアプリを表示」を選んでください) - 一覧から「Amazon アプリストア」(または「Appstore」)を探してタップします。
- 「ストレージ」をタップします。
- まずは「キャッシュを消去」をタップして様子を見ます。
これで改善しない場合は「ストレージを消去」(または「データを消去」)も試してください。
補足
「ストレージを消去」を実行しても、今までに購入したアプリの履歴や権利が消えるわけではありません。
次回起動時に再度ログイン情報などを求められる場合はありますが、データ自体はAmazonアカウントに紐付いているため安全です。
4. システムアップデート(Fire OSの更新)
Fire OS(オペレーティングシステム)が古いバージョンのままだと、最新のアプリストアと互換性が取れずに開けないことがあります。
Wi-Fiに接続した状態で、以下の手順でOSが最新か確認してください。
- 「設定」→「端末オプション」(または「デバイスオプション」)をタップします。
- 「システムアップデート」をタップします。
- 「今すぐチェック」をタップし、利用可能なアップデートがあればダウンロードしてインストールします。
Amazon Fireタブレットのアプリの拡張

※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
ダウンロードができないアプリの入れ方
Amazon アプリストアに目的のアプリがない場合、Amazonが公式には推奨していない裏技的な方法としてAndroidアプリのインストールファイル(拡張子が「.apk」のファイル)をインターネット上から直接ダウンロードしてインストールする「サイドローディング」という手段が存在します。
これはFireタブレットの制限を回避して、アプリストアにないアプリ(例えば、Google Chromeブラウザなど)を強制的にインストールする方法です。
サイドローディングの一般的な手順
この方法は実行に大きなリスクが伴うため、上級者向けであり推奨されません。
- まず、インストールを許可するための設定を変更します。
「設定」→「セキュリティとプライバシー」を開きます。 - 「不明ソースからのアプリ」(または「不明なアプリのインストール」)という項目をタップします。
- アプリ一覧から「Silk ブラウザ」(APKファイルをダウンロードするために使うブラウザ)を選択し、「このアプリ提供元を許可」のスイッチを「オン」にします。
- Silk ブラウザを起動し、インストールしたいアプリのAPKファイルを配布しているサイト(例: APKMirrorなど、比較的信頼性が高いとされるミラーサイト)にアクセスします。
- 目的のAPKファイルを検索し、ダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、画面上部からスワイプして通知を開くか「ドキュメント」アプリ(または「ファイル」アプリ)の「ダウンロード」フォルダからダウンロードしたAPKファイルを見つけてタップします。
- インストールの確認画面が表示されるので、「インストール」をタップします。
重大な警告:サイドローディングのリスク
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)も非公式サイトでアプリをインストールする際の注意として警告していますが、この方法には以下の深刻なリスクが伴います。
- セキュリティリスク(マルウェア感染)
APKファイルが不正に改ざんされている場合、インストールした瞬間にウイルスやスパイウェアに感染し個人情報(Amazonアカウント、クレジットカード情報など)が盗み取られる危険性があります。 - 動作保証外
Fireタブレットでの動作を想定して作られていないためアプリが起動しない、頻繁に強制終了する、特定の機能が使えないといった不具合が多発します。 - 保証対象外
サイドローディングの実行やそれが原因でタブレットが故障(文鎮化など)した場合、Amazonの製品保証が受けられなくなる可能性が非常に高いです。
これらの取り返しのつかないリスクを理解した上で、完全に自己責任で行う必要があります。
特に初心者の方には絶対に推奨できません。
一覧で見るおすすめアプリ
Amazon アプリストアには、Fireタブレットの強みである「大画面での動画視聴」や「快適な読書」をさらに強化するアプリが多数揃っています。
ここではFireタブレットを入手したらまず入れておきたい、特におすすめの定番無料アプリをカテゴリ別に紹介します。
これらのアプリはすべてAmazon アプリストアから公式に提供されており、安全に利用できます。
| カテゴリ | おすすめアプリ(一例) | 概要とおすすめ理由 |
|---|---|---|
| 動画 | Prime Video | (標準搭載)Fireタブレットはまさにこのアプリのためにあるデバイスです。Amazonオリジナル作品や映画が豊富。 |
| 動画 | Netflix | オリジナル作品が人気の定番サービス。大画面での視聴に最適です。 |
| 動画 | Hulu | 国内ドラマやアニメの見逃し配信に強く、ラインナップも豊富です。 |
| 動画 | YouTube | (Webアプリ版)公式アプリはありませんが、ブラウザ版で十分快適に視聴可能です。詳細は次項で解説します。 |
| 電子書籍 | Kindle | (標準搭載)Fireタブレットとの相性は抜群。雑誌やマンガのカラー表示も鮮やかです。 |
| SNS | X (旧Twitter) | 情報収集や暇つぶしに。大画面でタイムラインを快適に閲覧できます。 |
| SNS | Facebook / Messenger | 友人との交流やメッセージングに。LINEの代替として利用する方もいます。 |
| ビジネス | Zoom | オンライン会議の定番。タブレットの手軽さで会議に参加できます。 |
| ビジネス | Microsoft 365 (Office) | Word, Excel, PowerPointのファイルを閲覧・簡易編集できます。ビジネス用途にも対応可能です。 |
| ストレージ | OneDrive | Microsoftのクラウドストレージ。PCやスマホとのファイル共有に便利です。 |
| ストレージ | Amazon Photos | プライム会員なら写真を容量無制限で保存可能。タブレットをフォトフレーム化できます。 |
| ブラウザ | Silk ブラウザ | (標準搭載)Amazon独自のブラウザ。Webサイトの閲覧や、アプリがないサービスの利用(次項参照)に使います。 |
Fireタブレットを何に使いたいか、目的を明確にすると必要なアプリが見えてきます。
まずはエンターテイメント系のアプリ(動画、電子書籍)から試してみるのが、Fireタブレットの魅力を最も実感できるためおすすめです。
使えないアプリと代替手段
前述の通りFireタブレットのAmazon アプリストアでは提供されていない、いわゆる「使えないアプリ」が存在します。
しかし、諦めるのは早いです。
多くの場合、標準搭載の「Silk ブラウザ」を活用することでアプリとほぼ同様のサービスを利用することが可能です。
特に利用ニーズが高いものの、公式アプリが使えない代表例とその具体的な代替手段を詳しく解説します。
1. LINE (ライン)
代替手段: Facebook Messenger, Skype, Zoom など
残念ながら日本国内で最も普及しているコミュニケーションアプリであるLINEは、現時点でFireタブレットで利用する有効な代替手段がありません。
ブラウザ版も機能が制限されており実用的ではありません。
家族や友人との連絡には、相手も利用している別のアプリ(Facebook MessengerやSkypeなど、Amazon アプリストアで提供されているもの)を使う必要があります。
2. YouTube (ユーチューブ) 公式アプリ
代替手段: Silk ブラウザ (Web版YouTube) + ホーム画面への追加
Google Playストアがないため、公式のYouTubeアプリはインストールできません。
しかし、標準搭載されている「Silk ブラウザ」を起動し、アドレスバーに「youtube.com」と入力してアクセスすれば、アプリとほぼ遜色なく動画を視聴できます。
Googleアカウントでログインすれば、おすすめ動画の表示や履歴、登録チャンネルの同期も可能です。
さらに便利な使い方としてSilkブラウザでYouTubeを開いた状態で右上のメニュー(︙)から「ホーム画面に追加」を選択すると、アプリアイコンのようにホーム画面にショートカットを配置できます。
3. TVer (ティーバー)
代替手段: Silk ブラウザ (Web版TVer)
民放の見逃し配信サービスTVerも、公式アプリはありません。
こちらもYouTubeと同様に「Silk ブラウザ」からTVerの公式サイトにアクセスすることで、配信されている番組を視聴することが可能です。
これも同様にホーム画面にショートカットを作成しておくと便利です。
4. Google系アプリ (Gmail, Drive, マップなど)
代替手段: 標準メールアプリ、ブラウザ、Microsoft系アプリ
- Gmail
標準搭載の「Eメール」アプリを起動し、アカウント追加で「Google」を選択すれば、簡単にGmailの送受信設定が完了します。 - Google Drive / Docs
Silkブラウザ経由でアクセスすることで、ファイルの閲覧や簡易的な編集が可能です。
または、Amazon アプリストアで提供されているMicrosoftの「OneDrive」や「Microsoft 365」を代替として使用するのが現実的です。 - Google マップ
Silkブラウザ経由でアクセスします。
GPSは非搭載または精度が低いためナビゲーション用途には向きませんが、地図の閲覧や検索は問題なく行えます。
ポイント
「公式アプリが使えない=サービスが全く利用できない」と考える必要はありません。
多くの場合、標準のSilkブラウザが強力な代替手段として機能します。
まずはブラウザでアクセスできないか試してみることをおすすめします。
FireタブレットでGoogleplayは使える?
Fireタブレットユーザーが最終的に行き着く最大の疑問「Google Play ストアを非公式にインストールして、一般的なAndroidタブレットと同じようにアプリを自由に使えるようにできないか?」という点について、リスクを重点的に解説します。
結論から言うとインターネット上で有志によって公開されている手順(特定の4つのAPKファイルを正しい順番でインストールする)を実行すれば、技術的にはGoogle Play ストアをFireタブレットにインストールすること自体は可能です。
これにより、AmazonのアプリストアにはないLINEやYouTube公式アプリ、Chromeブラウザ、その他大多数のAndroidアプリをインストールできる可能性が生まれます。
しかし、この「可能性」を得るために支払う代償は、計り知れないほど大きいものです。
Amazonが公式にサポートしていないこの行為には、深刻なリスクとデメリットが伴います。
Google Play ストア導入の重大なリスク(実行非推奨)
- メーカー保証の完全失効
Amazonが想定していないOSの「改造」にあたるため、導入が原因でタブレットが故障した場合(起動しなくなる、いわゆる「文鎮化」など)メーカー保証は一切受けられなくなります。
Amazonデバイスの限定保証では「事故、誤用、怠慢、火災、改造」による損害は対象外と明記されています。
(Amazonデバイス 90日間限定保証より) - 深刻な動作不安定化
特に近年のFire OS 8(2022年発売のFire 7やFire HD 8 第12世代以降)搭載モデルでは、Google Playを導入したことによる動作が極めて不安定になるという報告が多数あります。
Google Playが正常に動作しないだけでなく逆にAmazon純正アプリ(Prime VideoやKindle)が起動しなくなる、タブレット全体の動作が極端に遅くなるといった不具合が発生しやすいです。 - セキュリティレベルの著しい低下
正規ルート以外からOSの根幹に関わるシステムファイル(APK)を導入するため、セキュリティレベルが著しく低下します。 - OSアップデートによる動作停止
Fire OSは定期的に自動アップデートされます。
そのアップデートによって、昨日まで動いていたGoogle Playが今日突然動作しなくなる可能性が常にあります。
その都度、自己責任で新たな対応策を探し続ける「いたちごっこ」が発生します。
「LINEが使えるようになる」という目先のメリット以上にタブレットが不安定化・文鎮化し、保証も失うというリスクの方がはるかに大きいと言えます。
特にPCやシステムの知識に自信がない方は、絶対に手を出さないことを強く推奨します。
絶対にやってはいけないこと
万が一、上記のリスクをすべて承知の上で自己責任においてGoogle Play ストアをインストールした場合、絶対にやってはいけない設定(FireタブレットにGoogle Playストアをインストールした人が絶対にやってはいけないこと)があります。
それはGoogle Play ストアの設定メニューから「アプリの自動更新」機能をオンにすることです(デフォルトではオフになっていることが多いです)。
これをオンにしてしまうとFireタブレット専用に最適化されたAmazon純正アプリ(例: Kindle, Prime Video, Silkブラウザなど)が、Google Playストアで配信されている「一般的なAndroid版」アプリによって勝手に上書きされてしまう不具合が発生することがあります。
Fireタブレット専用アプリはFire OSで最適に動くよう調整されていますが一般のAndroid版に上書きされると、起動しなくなる、強制終了する、特定の機能が使えなくなるといった深刻な問題を引き起こします。
もしGoogle Playを導入した場合はアプリの更新は必ず手動で、必要なものだけを一つずつ確認しながら行う必要があります。
Amazon Fireタブレットのアプリ総まとめ

※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
この記事ではAmazon Fireタブレットのアプリに関する基本的な入れ方からアプリが少ない問題への対処法、さらにはGoogle Playストア導入という非公式な手段のリスクまで幅広く詳細に解説しました。
最後に本記事の最も重要な要点をリスト形式でまとめます。
総括
- Fireタブレットのアプリは「Amazonのアプリストア」から入手するのが公式で安全な基本
- Amazon アプリストアはGoogle Playストアと比較してアプリ数が少ない
- 特にLINEやGoogle系(Gmail, マップ等)の公式アプリは提供されていない
- 使えないアプリの多くは標準搭載の「Silk ブラウザ」経由でWeb版を利用可能
- YouTubeやTVerはSilkブラウザで視聴でき、ホーム画面にショートカットも作れる
- Prime Video, Netflix, Huluなど主要な動画アプリは公式に完全対応しており充実
- Kindleを使った電子書籍リーダーとしては最高のデバイスの一つ
- アプリストアが開けない時は「再起動」「キャッシュ消去」「OSアップデート」を試す
- APKファイルを直接入れる「サイドローディング」は非推奨(セキュリティ・保証リスク大)
- 非公式にGoogle Playストアを導入することも技術的には可能
- しかしGoogle Playの導入は「保証失効」「動作不安定化」のリスクが極めて高い
- 特にFire OS 8(2022年以降のモデル)では不具合報告が多数
- もしGoogle Playを導入した場合、「アプリの自動更新」は絶対にオフにする
- 自動更新はAmazon純正アプリが上書きされ、動作不良を起こすため
Fireタブレットは、一般的なAndroidタブレットやiPadとは異なる特性を持つデバイスです。
その最大の魅力は、圧倒的なコストパフォーマンスでAmazonのサービス(動画・読書・音楽)を快適に楽しめる点にあります。
無理に万能化(Google Play化)しようとしてリスクを負うよりも「Amazonサービス専用の高品質なエンターテイメント・デバイス」として割り切って使うのが最も賢く、安全な活用法です。
本記事で紹介したSilkブラウザの活用法などを駆使し、その特性を理解して使いこなしましょう。
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