Amazon Fire HD 8タブレットの購入を検討しているものの、どの世代を選べば良いのか、また自分に本当に合っているのか、多くの疑問をお持ちではないでしょうか。
Fire HD 8は今何世代が最新なのか、過去の8世代や10世代、そして現行の12世代で何が違うのか、具体的な情報が知りたいところです。
また、YouTubeの視聴は快適にできるのか、他にできることは何か、といった活用法から、Fire HD 8はいつまで使えるのかという将来性まで、気になる点は尽きません。
一方で、一部で「おすすめ しない」という声や、Fireタブレットの欠点に関する情報も見受けられます。
なぜAmazon Fireタブレットはおすすめしないと言われることがあるのか、その理由をしっかり理解した上で判断したいものです。
この記事では、これらの疑問に網羅的にお答えしつつ、次期モデルである13世代はいつ登場するのかという予測、お得なセール情報、さらにはAmazonでも買える競合製品との比較まで、購入前に知っておくべき全ての情報を専門家の視点で徹底解説します。
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この記事の内容
- 世代ごとのスペックの違いと進化のポイント
- 具体的な活用方法と性能の限界
- 購入前に知っておきたいメリットとデメリット
- お得な購入時期とライバル製品との比較
Amazon Fire HD 8 タブレットの世代と基本性能
※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
Fire HD 8は今何世代?
2025年時点において、Amazon Fire HD 8タブレットの最新モデルは第12世代です。
この第12世代は2022年10月に発売されたモデルをベースとしていますが、少し特徴的な点として2024年にマイナーアップデート版が登場しています。
2022年版と2024年版の最も大きな違いは、デバイスの快適性を左右するメインメモリ(RAM)の容量にあります。
2022年モデルではRAMが2GBまたは3GBの選択肢でしたが、2024年モデルでは3GBまたは4GBへと増強されました。
RAMの容量は複数のアプリを同時に起動したり、ブラウザで多くのタブを開いたりする際の動作の安定性に直結します。
この増量によりアプリ間の切り替えがよりスムーズになり、全体的な操作感の向上が図られています。
現在、Amazon公式サイトなどで新品を購入する場合は、基本的にこの2024年版が提供されます。(参照:Amazon Fire HD 8 タブレット 製品情報ページ)
第12世代(2024年版)のポイント
基本性能は2022年モデルを踏襲しつつ、メインメモリを3GBまたは4GBに増やすことでマルチタスク性能を強化した改良版です。
これにより動画を観ながらWebで調べものをするといった「ながら操作」も、より快適に行えるようになっています。
このように同じ「第12世代」という名称でも発売された時期によってスペックに違いがあるため、特に中古市場で探す際には注意が必要です。
購入前には必ず製品仕様を確認しRAM容量がいくつなのかを把握することが、より満足度の高い選択をするための重要な鍵となります。
お得なセール情報とAmazonでも買える競合機
Fire HD 8タブレットの最大の魅力は、疑いようもなくその圧倒的な価格です。
そしてそのコストパフォーマンスを極限まで高める方法が、Amazonが年間を通じて開催する大規模セールを狙うことです。
購入を検討しているなら通常価格で買うのではなく、セールのタイミングを見計らうのが最も賢明な戦略と言えます。
年間を通じて狙い目となる主要セール
Fireタブレットシリーズは、特に以下の大型セールイベントで大幅な割引対象となることが恒例となっています。
- プライムデー(例年7月頃)
Amazonプライム会員限定の年に一度の最大の感謝祭。
最も高い割引率が期待できます。 - ブラックフライデー(例年11月下旬)
年末商戦の幕開けを告げる世界的なセール。
Fireタブレットも例年、目玉商品の一つとなります。 - サイバーマンデー(ブラックフライデー後)
ブラックフライデーに続くオンライン中心のセール。 - 新生活セール(例年3月〜4月頃)
新入学・新社会人シーズンに合わせたセール。 - タイムセール祭り(不定期開催)
数日間にわたって様々な商品が割引されるイベント。
これらの期間中には通常価格から30%〜50%もの割引が適用されることも珍しくなく、性能を考えると信じられないほどの低価格で手に入れる絶好のチャンスです。
「脱・Amazon依存」なら競合機も視野に
一方で、「Google Playストアが使えないという制約は、どうしても受け入れがたい」と感じる方も少なくないでしょう。
幸いなことにAmazonではFireタブレットと同等の価格帯で、Google Playストアに完全対応した汎用性の高いAndroidタブレットも多数販売されています。
ここでは、その代表的な競合製品を紹介します。
(製品の詳細は、PC Watchなどの専門メディアでレビューを確認することをおすすめします)
製品名 | 画面サイズ | 特徴 | 価格帯の目安 |
---|---|---|---|
Xiaomi Redmi Pad SE 8.7 | 8.7インチ | Fire HD 8より一回り大きく、より高性能なSoCを搭載。リフレッシュレート90Hz対応で滑らかな表示が可能。Google Playストアも利用でき、汎用性で大きく優れる。 | 約1.7万円〜 |
TECLAST P85T | 8インチ | 驚異的なコストパフォーマンスが魅力の格安タブレット。セール時には1万円を大きく下回ることも。性能はFire HD 8と同等レベルながら、Google Playストアに対応しているのが最大の強み。 | 約1.3万円〜 |
これらのタブレットはFire HD 8が抱える「アプリの制約」という最大の弱点がないため、より自由で幅広い用途に対応できます。
Amazonのサービスへの依存度が低い方やどうしても使いたい特定のAndroidアプリがある方にとっては、これらの競合製品がより満足度の高い選択となるでしょう。
価格、性能、デザイン、そして何よりも「自分がタブレットで何をしたいのか」を総合的に比較検討し、最適な一台を見つけてください。
8世代 10世代 12世代のスペック比較
Fire HD 8タブレットは世代を重ねるごとにユーザーのフィードバックを反映し、着実な進化を遂げてきました。
ここでは中古市場でも流通している第8世代、一つの完成形ともいえる第10世代、そして現行最新モデルである第12世代の主要なスペックを比較しその進化の軌跡を具体的に見ていきましょう。
特に注目すべきは、プロセッサ(SoC)の性能向上とUSBポートの近代化です。
これらの変更点が、実際の使い勝手に大きな影響を与えています。
項目 | 第8世代 (2018年) | 第10世代 (2020年) | 第12世代 (2024年版) |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 8インチ (1280x800 / 189ppi) | 8インチ (1280x800 / 189ppi) | 8インチ (1280x800 / 189ppi) |
プロセッサ(SoC) | MediaTek MT8163 (4コア 1.3GHz) | MediaTek MT8168 (4コア 2.0GHz / A53) | MediaTek MT8169A (6コア 2.0GHz / A55) |
RAM | 1.5GB | 2GB | 3GB / 4GB |
ストレージ | 16GB / 32GB | 32GB / 64GB | 32GB / 64GB |
USBポート | Micro-USB | USB Type-C | USB Type-C |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 | 最大12時間 | 最大13時間 |
本体サイズ | 214 x 128 x 9.7 mm | 202 x 137 x 9.7 mm | 202 x 137 x 9.6 mm |
重量 | 363g | 355g | 337g |
第10世代での大きな飛躍
第8世代から第10世代への進化で特筆すべきは、充電ポートがMicro-USBからUSB Type-Cへと変更された点です。
これによりケーブルの向きを気にせず挿せるようになり他の最新スマートフォンやPCと充電器を統一できるなど、日常的な利便性が大幅に向上しました。
またプロセッサのクロック周波数も向上し、動作のキビキビ感が増しています。
第12世代でのパフォーマンス向上
第10世代から第12世代への進化は、内部性能の強化が中心です。
プロセッサのコア数が4から6へと増え、CPUのマイクロアーキテクチャも電力効率に優れたCortex-A55にアップグレードされました。
これによりベンチマークテストでは第10世代比で約30%の性能向上を果たしており、アプリの起動やWebページの読み込み速度など様々な場面で体感できる差となっています。
RAMの増量も相まって、よりストレスの少ない操作感を実現しています。
これから購入するのであれば、性能面での恩恵が大きい第12世代が断然おすすめです。
Fire HD 8でできることの具体例
Fire HD 8タブレットは何でもこなせる万能デバイスではなく、特定の用途に特化させることでその真価を発揮します。
Amazonが提供する膨大なデジタルコンテンツを、手軽かつ快適に楽しむための「メディアプレイヤー」として設計されているのです。
ここでは、その具体的な活用シーンを詳しく見ていきましょう。
動画コンテンツの視聴
Prime Videoの視聴に最適化されているのはもちろんのことNetflix、Hulu、U-NEXT、Disney+、TVer、ABEMAなど主要な動画配信サービス(VOD)のアプリがAmazonアプリストアで提供されています。
8インチのHDディスプレイはスマートフォンよりも大きな画面で没入感のある映像体験を提供し、長時間の映画鑑賞やドラマの一気見にも最適です。
寝室やキッチンなど、好きな場所に持ち運んでパーソナルシアターとして活用できます。
電子書籍の閲覧
Kindleストアとの連携は完璧で、まさに「読む」ためのデバイスとして活躍します。
特に小説などのテキスト中心の書籍では8インチという画面サイズが絶妙で、1ページあたりの情報量が多すぎず目が疲れにくいと好評です。
月額で読み放題のKindle Unlimitedやプライム会員特典のPrime Readingを利用しているユーザーにとっては、最高の読書端末の一つとなるでしょう。
音楽鑑賞
Amazon Music (Prime Music, Music Unlimited) の膨大な楽曲ライブラリを、いつでもどこでも楽しめます。
本体にはステレオスピーカーが内蔵されていますが、Bluetoothイヤホンやヘッドホンと接続すれば通勤・通学中や作業中のBGMプレイヤーとしても高音質で活躍します。
3.5mmイヤホンジャックも搭載しているため、有線派のユーザーも安心です。
Alexa搭載でスマートディスプレイにも
Fire HD 8はAlexaを搭載しており「Showモード」を使えばスマートディスプレイのように活用できます。
「アレクサ、今日の天気は?」「アレクサ、J-POPをかけて」といった音声操作で天気予報の確認、音楽再生、ニュースの読み上げなどが可能です。
対応するスマートホーム製品(照明やエアコンなど)と連携させれば、家中の家電を声で操作するハブとしても機能します。
Webサイトの閲覧と簡単な調べもの
内蔵のSilkブラウザを使えばニュースサイトのチェックや料理レシピの検索、SNSの閲覧といった日常的なWebブラッシングも問題なくこなせます。
ただし、複雑なJavaScriptを多用したサイトやタブを多数開いた状態での利用は、動作が遅くなることがあるため注意が必要です。
ゲームプレイには不向きな側面も
前述の通りFire HD 8は高いグラフィック性能を要求される最新の3Dゲームなどを快適にプレイするにはスペックが不足しています。
パズルゲームやカードゲームといった比較的処理の軽い2Dゲームであれば問題なく楽しめますが、本格的なゲーミングタブレットを求めている場合は他の選択肢を検討すべきです。
次の13世代いつ発売される?
最新の第12世代が登場しその性能と価格のバランスに満足しているユーザーが多い一方で、テクノロジーの進化に期待を寄せるユーザーは早くも次期モデル「第13世代」の登場時期に関心を寄せています。
Amazonは新製品に関する公式なロードマップを事前に公開することはありませんが、これまでの発売サイクルを分析することである程度の予測を立てることが可能です。
まず、過去のFire HD 8の主要モデルがいつ発売されたかを振り返ってみましょう。
Fire HD 8 過去の発売サイクル
- 第7世代:2017年6月
- 第8世代:2018年10月
- 第10世代:2020年6月 (※第9世代は欠番)
- 第12世代:2022年10月 (※第11世代は欠番)
この履歴を見ると、Fire HD 8はおよそ2年周期でメジャーアップデートが行われていることが明確にわかります。
このパターンが今後も踏襲されると仮定した場合、第12世代が2022年10月に発売されたことから次期モデルである第13世代の登場は2024年の秋(10月頃)から2025年にかけてと予測するのが最も現実的でしょう。
あくまで過去の傾向に基づく予測ですが、Amazonがこの安定した製品サイクルを大きく変更する可能性は低いと考えられます。
もし購入を急いでいないのであれば、次世代モデルの情報を待つのも賢明な選択かもしれませんね。
第13世代に期待される進化は?
次期モデルではさらなるプロセッサ性能の向上やWi-Fi 6への対応、ディスプレイの輝度や発色の改善などが期待されます。
しかし、これはあくまで予測に過ぎません。
半導体の世界的な供給状況や新たな技術トレンドの登場によっては、このサイクルが前後する可能性も十分に考慮しておく必要があります。
現時点でタブレットが必要な場合、完成度が高くコストパフォーマンスに優れた現行の第12世代(2024年版)は十分満足できる選択肢であることは間違いありません。
Amazon Fire HD 8 タブレット購入前の評価と注意点
※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
Fireタブレットの欠点は?
Fire HD 8タブレットはその圧倒的なコストパフォーマンスで多くのユーザーを魅了していますが、その低価格を実現するためにはいくつかの機能的な割り切りやトレードオフが存在します。
購入後に「思っていたのと違った」と後悔しないために、これらの欠点を事前に正確に理解しておくことが極めて重要です。
最大の欠点:Google Playストア非対応とアプリの制約
Fireタブレットを選択する上で最も理解しておくべき最大の制約は、Google Playストアが利用できないことです。
これは一般的なAndroidタブレットやスマートフォンで使えるアプリの大部分が、Fireタブレットでは利用できないことを意味します。
- Google系純正アプリが利用不可
Gmail、Googleマップ、Googleドライブ、Googleカレンダー、Googleフォトなど多くの人が日常的に利用しているGoogleの主要サービスアプリはインストールできません。
(ブラウザ経由でのアクセスは可能ですが、利便性は大きく劣ります) - Amazonアプリストアにないアプリは利用不可
LINEや多くの金融機関(銀行・証券)の専用アプリ、Microsoft Office系アプリ、そして人気のゲームアプリなどAmazonのアプリストアで配信されていないものは原則として利用できません。
この「アプリの自由度の低さ」がFireタブレットの汎用性を著しく制限しており、多目的な利用を考えているユーザーにとっては致命的な欠点となり得ます。
その他の主な欠点
- 控えめなハードウェア性能
搭載されているプロセッサはエントリークラスであり、全体的な動作は最新のスマートフォンや高価格帯のタブレットと比較すると緩慢です。
特に複数のアプリを頻繁に切り替えたり、グラフィックを多用したWebページを開いたりする際に明らかなもたつきや待機時間が発生することがあります。 - 標準的なHD解像度のディスプレイ
ディスプレイの解像度は1280x800ピクセル(189ppi)です。
これはHD画質に相当しますが最近のスマートフォンが400ppiを超える高精細なディスプレイを搭載していることを考えると、文字のエッジの滑らかさや写真の精細感において見劣りします。
動画視聴には十分ですが、細部までこだわりたいユーザーには物足りないかもしれません。 - プラスチック製のシンプルな筐体
ボディは全体が樹脂(プラスチック)で作られており、金属製の筐体を持つタブレットのような高級感はありません。
頑丈さは確保されていますが、見た目の質感や手触りは価格相応と言えます。 - 最低限のカメラ性能
前面・背面ともに2メガピクセルのカメラを搭載していますが、これはあくまでビデオ通話用と割り切るべき性能です。
画質は非常に低く、記念写真や動画の撮影といった用途には全く向いていません。
これらの欠点を十分に理解し自身の利用目的が「Amazonのコンテンツ消費」という限定された範囲に収まることを確認できた場合にのみ、Fire HD 8は他に類を見ない素晴らしい選択肢となるのです。
なぜAmazon Fireタブレットはおすすめしない?
インターネットのレビューや口コミで「Amazon Fireタブレットはおすすめしない」という意見を目にすることがありますが、これには明確な背景と理由が存在します。
このネガティブな評価はFireタブレットの「製品特性」を理解せずに「一般的な万能型Androidタブレット」と同じ基準で評価してしまった場合に生まれがちです。
「おすすめしない」と言われる最大の根源は繰り返しになりますが、Google Playストアが使えないことによる極端なアプリの制限にあります。
多くのユーザーは、タブレットを購入する際に「スマートフォンの画面が大きくなった便利なデバイス」を無意識に期待します。
しかし、Fireタブレットはその期待には応えられません。
スマートフォンで日常的に使っているアプリが使えないという現実に直面し、「使い物にならない」と感じてしまうのです。
「おすすめしない」という評価につながる具体的な理由
- アプリ資産が引き継げないことへの失望感
多くのユーザーは過去にGoogle Playストアで購入した有料アプリや、長年使い慣れたアプリを新しいタブレットでもそのまま使いたいと考えます。
Fireタブレットではその「アプリ資産」が一切引き継げないため、大きな不満につながります。 - Googleサービスとの断絶
現代のデジタルライフは、Googleサービスと深く連携しています。
Gmailでのコミュニケーション、Googleカレンダーでのスケジュール管理、Google Keepでのメモなど、生活に密着したこれらのサービスから切り離されることは多くの人にとって大きなストレスとなります。 - カスタマイズ性の欠如
Android OSの魅力の一つはランチャーアプリでホーム画面を自分好みに変えたり、便利なウィジェットを配置したりできる高いカスタマイズ性です。
Fire OSではこうした自由がほとんどなく、Amazonのサービスが前面に押し出された固定的なインターフェースを使用する必要があります。
結論として、FireタブレットはAmazonのサービスを利用するための「コンテンツ消費専用端末」という、非常に特殊な立ち位置のデバイスです。
このユニークなポジショニングを理解せず、汎用性や自由度を期待して購入すると深刻な機能不足を感じることになります。
これが「Fireタブレットをおすすめしない」という意見が生まれる構造的な理由なのです。
逆におすすめしない人の特徴
Fire HD 8タブレットが持つユニークな特性と明確なデメリットを踏まえると特定の目的や使い方を想定しているユーザーにとっては、購入が明らかに不向きなケースが存在します。
自分が以下の特徴に当てはまるかどうか、購入ボタンを押す前にもう一度冷静に確認してみてください。
こんな使い方をしたい人にはFire HD 8はおすすめしない!
- 様々なアプリを自由にインストールして活用したい人
これが最も決定的な項目です。
仕事で使う特定の業務アプリ、学習用の専門的なアプリ、趣味で使うマニアックなツール、最新のモバイルゲームなどをタブレットで利用したいと考えているならFireタブレットではその希望は叶えられません。
アプリの選択肢がAmazonアプリストア内に限定されるため目的のアプリが見つからず、何もできないまま終わってしまう可能性が非常に高いです。 - Googleのサービスを生活の中心に置いている人
Gmail、Googleマップ、Googleドライブ、Googleカレンダー、Googleフォトなどを日常的にかつ頻繁に利用しているユーザーにとってこれらの純正アプリが動作しないFireタブレットは極めて不便です。
ブラウザ経由での利用は可能ですが通知機能やアプリならではの最適化された操作性は得られず、生産性は著しく低下します。 - サクサクとした軽快な動作や高性能を求める人
高画質な3Dゲームを最高のグラフィック設定でプレイしたり、複数のアプリを瞬時に切り替えながらマルチタスク作業をこなしたり、動画編集のようなプロセッサに高い負荷がかかる処理をしたりすることを想定している場合、Fire HD 8の性能では全く歯が立ちません。
常に最新の性能を求めるパワーユーザーには不向きです。 - ディスプレイの美しさにこだわる人
HD解像度のディスプレイはWebサイトの小さな文字や高精細な写真、4K動画などのディテールを忠実に再現するには限界があります。
フルHD以上の高精細なディスプレイに慣れている方や写真・動画の鑑賞で画質を最優先する方にとっては、表示の粗さが気になり満足できない可能性が高いでしょう。 - 学習から仕事までこなす「メイン機」を探している人
Fire HD 8はあくまで動画や読書を楽しむための「サブ機」という位置づけが最適です。
オンライン授業への参加、レポート作成、ビデオ会議、クリエイティブな作業までこの一台で全てを完結させたいと考えているのであればiPadやSurface、あるいは高性能なAndroidタブレットなどより汎用性と性能が高いデバイスを検討すべきです。
もしこれらの項目のいずれかに強く当てはまるのであればFire HD 8を購入しても、その厳しい機能制限に直面しストレスを感じる結果になるでしょう。
自身の使い方を明確に定義しデバイスの特性と合致するかどうかを冷静に見極めることが、後悔のないタブレット選びの最も重要なステップとなります。
YouTubeは問題なく視聴できる?
結論から言うと、Fire HD 8タブレットでYouTubeを視聴することは全く問題なく可能です。
ただし、一般的なAndroidデバイスとは少し異なる手順と背景があるため、その点を理解しておく必要があります。
Fire HD 8に搭載されている「Fire OS」は、Androidを基にAmazonが独自に開発したOSです。
このOSはAmazonのサービスに最適化されている一方で、Googleの認証を受けていないためGoogle PlayストアやGmail、GoogleマップといったGoogleの純正アプリが標準でインストールされていません。
これがFireタブレットの最大の特徴であり、制約でもあります。
このため以前はYouTubeを快適に視聴するには少し工夫が必要な時期もありましたが現在は状況が改善され、非常に簡単な方法で視聴できるようになっています。
Fire HD 8でYouTubeを視聴する2つの主な方法
- Amazonアプリストアから公式アプリをインストールする
現在、Amazonアプリストアには公式の「YouTube」アプリが配信されています。
これをインストールするのが最も簡単で一般的な方法です。
通常のAndroidデバイスと同じような操作感で動画の検索、再生、チャンネル登録などが可能です。 - 標準ブラウザ「Silk」を利用する
アプリをインストールしたくない場合やストレージ容量を節約したい場合は、タブレットに標準で搭載されている「Silkブラウザ」でYouTubeのウェブサイト(youtube.com)にアクセスすることでも視聴できます。
ブラウザ版でも動画再生はもちろん、Googleアカウントでのログインも可能で、機能的に大きな遜色はありません。
どちらの方法を選んでも動画の再生はスムーズであり、HD画質での視聴も問題ありません。
「FireタブレットではYouTubeが見られない」という情報は過去のものとなっており、現在ではエンターテイメントデバイスとして安心してYouTubeを楽しむことができます。
Fire HD 8はいつまで使えるのか
タブレットのようなデジタルデバイスを購入する際「この製品は一体いつまで安心して使えるのか?」という点は非常に重要な判断基準になります。
Fire HD 8の「寿命」は、主に「ソフトウェアのサポート期間」と「ハードウェアの性能的な限界」という2つの側面から考えることができます。
ソフトウェアのサポート期間
セキュリティはデバイスを安全に使い続けるための根幹です。
この点について、Amazonは明確な方針を公開しています。
Amazonデバイスのソフトウェアセキュリティアップデートに関する公式ページによると、Fireタブレットのセキュリティアップデートは「そのデバイスがAmazon.co.jpで最後に販売された時点から少なくとも4年間」提供されると定められています。
これはモデルの販売が終了してから最低でも4年間は、インターネット上の新たな脅威からデバイスを保護するための更新が保証されていることを意味します。
この期間を過ぎると直ちに使用不能になるわけではありませんが、セキュリティリスクが高まるため特に個人情報などを扱うオンラインでの利用は慎重になるべきです。
ハードウェアの性能的な寿命
もう一つの側面は、ハードウェア自体の性能が時代の要求に追いつかなくなる「性能的な陳腐化」と、物理的な「経年劣化」です。
- 性能の陳腐化
Fire HD 8はエントリークラスの性能のため、将来登場する新しいアプリや、アップデートによって高機能化した既存アプリが快適に動作しなくなる可能性があります。 - 経年劣化
内蔵されているリチウムイオンバッテリーは消耗品です。
使用頻度にもよりますが通常2〜3年も使えば、フル充電してもバッテリーの持続時間が短くなったと感じるようになります。
ただし、Fire HD 8の主な用途である動画視聴や電子書籍閲覧は、比較的プロセッサへの負荷が低いタスクです。
これらの用途に限定して使い続けるのであれば性能的な陳腐化を感じにくく、バッテリーの劣化さえ許容できれば5年以上使い続けることも十分に可能です。
実際に、古い世代のFireタブレットを電子書籍専用リーダーとして長年愛用しているユーザーは少なくありません。
総合的に判断すると、セキュリティを最優先するならば販売終了から4年が実用的な寿命の一つの目安となります。
しかし用途を限定しオフラインでの利用なども視野に入れれば、それ以上に長く活用できるコストパフォーマンスに優れたデバイスと言えるでしょう。
amazon fire hd 8 タブレットは買いか
※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
この記事を通じてAmazon Fire HD 8 タブレットの進化の歴史から具体的な活用シーン、そして購入を決める前に必ず知っておくべき長所と短所まで多角的に詳しく解説してきました。
最後に本記事で取り上げた重要なポイントを改めて一覧でまとめます。
総括
- 最新モデルは第12世代で、2024年版はRAMが増量されており快適性が向上
- 世代を重ねるごとにプロセッサ性能やRAM容量が着実に進化している
- 中古で選ぶならUSB Type-Cを搭載した第10世代以降が最低ライン
- 主な用途はPrimeVideo、Kindle、Amazon MusicなどAmazonコンテンツの消費
- 「コンテンツを楽しむための専用デバイス」と割り切ることが重要
- YouTubeはAmazonアプリストアの公式アプリで問題なく快適に視聴可能
- セキュリティサポートは、そのモデルの販売終了時点から最低4年間提供される
- 用途を動画や読書に限定すれば、ハードウェアとしては5年以上使える可能性もある
- 次期モデルである第13世代は、過去の傾向から2024年後半以降の登場が予測される
- 最大の欠点であり注意点はGoogle Playストアが利用できないこと
- アプリの選択肢が極端に少なく、Googleの各種サービスとの連携も不可
- 高性能やアプリの自由度を求めるユーザーには絶対的におすすめしない
- 購入の際はプライムデーやブラックフライデーなどの大規模セールを狙うのが最も賢い
- 同価格帯にはGoogle Playに対応した汎用性の高い競合製品も存在する
- 最終的には、自身の利用目的とデバイスの特性が完全に合致するかどうかが購入の判断基準となる
※クリックするとAmazon公式サイトに飛びます。
※期間内の解約で料金はかかりません。