未来のホームセキュリティとして注目を集める、amazon ringのドローンについてご存知でしょうか。
これはAmazon Ring Always Home Camという製品名で知られ、家の中を自律飛行する画期的な自宅警備のドローンです。
従来の固定カメラとは一線を画すホームセキュリティ ドローンであり、革新的な防犯ドローンとして大きな話題を呼んでいます。
しかし、多くの方が「Amazon Ringは何ができますか?」や「製品はAmazonでも買えるのでしょうか?」といった疑問をお持ちです。
またRing Always Home Camの日本での発売状況や開発元がRing Amazonはどこの国なのか、さらには「ドローンでAmazonの配達はできますか?」や「Amazonのドローン配達はいつから?」といった、Amazonの別サービスとの混同も見られます。
この記事ではこれらの疑問に一つひとつ丁寧にお答えし、その全貌を徹底的に解説していきます。
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この記事の内容
- amazon ring ドローンの基本機能と特徴
- プライバシーやデメリットに関する注意点
- 日本での購入方法と価格の目安
- Amazonの配達ドローンとの違い
未来の警備?amazon ringドローンの概要
※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
ポイント
製品名はAmazon Ring Always Home Cam
Amazonが2020年の新製品発表イベントで世界を驚かせた家庭用警備ドローンの正式名称は「Amazon Ring Always Home Cam」です。
この先進的なデバイスはAmazonが2018年に買収したセキュリティ専門企業、Ring社によって開発されました。
従来の防犯カメラが設置された場所しか監視できないという固定観念を覆し、Ring Always Home Camは「飛行するカメラ」という発想で一台で家中の複数の部屋を動的にカバーできる革新的なコンセプトを提示しました。
普段は専用の充電ドックに格納されており、カメラレンズは物理的に覆われています。
そして異常を検知した際やユーザーが設定したスケジュールでのみ飛行するため、プライバシーへの配慮が設計の核となっている点が大きな特徴です。
主な製品スペック
公式発表されている主なスペックは以下の通りです。
製品名 | Ring Always Home Cam |
---|---|
開発元 | Ring LLC(Amazon.com, Inc.傘下) |
カメラ解像度 | 1080p HD ビデオ |
主な機能 | 設定ルートの自律飛行、障害物回避技術、ライブストリーミング、自動帰還・充電 |
連携 | Ring Alarmセキュリティシステムとの統合が可能 |
サイズ | 約 横18cm × 縦18cm × 高さ13cm(ドック収納時) |
製品はAmazonでも買えるのか解説
前述の通り日本のAmazon公式サイト(Amazon.co.jp)では、この製品は一切取り扱われていません。
Amazonデバイスの最新情報に敏感な方々が最初にチェックする場所ですが、残念ながら現時点では販売ページそのものが存在しない状況です。
一方、アメリカのAmazon公式サイト(Amazon.com)では、本製品の取り扱いがあります。
しかしこれを日本から購入しようとすると、いくつかの大きなハードルが存在します。
アメリカAmazonでの購入が困難な理由
まずRing Always Home Camは発売当初、Amazonの新しいコンセプト製品をテスト販売する「Day 1 Editions」プログラムの一環として、招待制でのみ販売されていました。
これは基本的に米国内の住所を持つ顧客を対象としたもので、日本から招待リクエストを送っても承認される可能性は極めて低いのが実情です。
また仮に招待を受けられたとしても多くのAmazonデバイスは国際発送の対象外となっており、日本への直接発送には対応していない場合がほとんどです。
注文手続きを進めても、最終段階で配送先住所が原因でエラーになってしまいます。
転送サービスを利用するという手段
これらの問題を回避するために、「転送サービス(Package Forwarding Service)」を利用する方法も理論上は存在します。
これはアメリカ国内にある倉庫の住所を借り、そこを配送先としてAmazon.comで商品を注文。
倉庫に届いた荷物を、転送業者が日本へ再発送してくれるサービスです。
しかしこの方法は手続きが非常に煩雑である上、以下のようなデメリットとリスクが伴います。
個人輸入に伴うリスクと追加コスト
リスク・コストの種類 | 具体的な内容 |
---|---|
高額な手数料 | 転送サービス利用料、アメリカ国内送料、日本への国際送料、保険料などが別途発生します。 |
関税・消費税 | 製品価格に応じて、日本の税関で関税および消費税が課せられる場合があります。 |
保証・サポート対象外 | 万が一製品が故障しても、メーカーであるRing社やAmazon Japanの公式保証・修理サポートは受けられません。 |
技適マークの問題 | 日本国内で電波を発する機器を使用するには「技術基準適合証明(技適)」マークが必須ですが、米国仕様の製品にはこれがありません。技適マークのない機器の使用は電波法に抵触する可能性があります。 |
これらの点を総合的に考慮すると「Amazonで買えるか?」という問いに対しては、「現時点では日本のAmazonでは購入できず、アメリカのAmazonからの直接購入も多大な手間・コスト・リスクを伴うため極めて困難である」というのが、より正確で詳細な答えになります。
話題の自宅警備ドローンとは?
自宅警備ドローンとは、文字通り家屋の中を自動で巡回(パトロール)するために特化した自律飛行型のロボットカメラを指します。
これは単なる小型ドローンにカメラを取り付けたものではなく最先端のロボティクス技術、マッピング技術、そしてスマートホームセキュリティが融合した新しいカテゴリーの製品です。
この概念が生まれた背景には、従来の固定型防犯カメラが抱える根本的な課題がありました。
それは「死角(ブラインドスポット)の存在」と「プライバシーへの懸念」です。
家全体をカバーするには複数のカメラを設置する必要があり、コストがかさむ上に常に監視されているという心理的な圧迫感がありました。
自宅警備ドローンは、これらの課題を解決するソリューションとして登場したのです。
主な動作の仕組み
ユーザーはまずスマートフォンの専用アプリを使い、ドローンに家の「間取り」を学習させます。
この初期設定プロセスでドローンは家の中を飛行しながらセンサーで空間をスキャンし、壁や家具の位置を把握した3Dマップを作成します。
そしてユーザーはそのマップ上で「リビングの窓」「キッチンのコンロ」「玄関の鍵」といった、確認したいポイントを含む飛行経路を複数設定できます。
設定が完了すれば、ドローンは以下のいずれかのトリガーによってその経路を人の操作なしに完全に自律飛行します。
- スケジュール飛行
「毎日午後2時に巡回」といった設定に基づく自動パトロール。 - 手動指示
利用者がアプリから特定の経路の飛行を指示。 - センサー連動
ドアや窓のセンサーが異常を検知した際に自動で離陸。
飛行中は搭載された高性能カメラで映像を撮影し、リアルタイムで利用者のスマートフォンにストリーミング配信します。
これにより利用者は世界のどこにいてもまるで自分が家の中を歩いて見て回るかのように、隅々まで状況を確認することが可能になります。
自宅警備ドローンと固定型カメラの比較
比較項目 | 自宅警備ドローン | 従来の固定型カメラ |
---|---|---|
カバー範囲 | 動的。1台で家中の複数箇所をカバー可能。 | 静的。設置場所周辺しかカバーできない。 |
死角 | 原理的に発生しにくい。 | 必ず発生する。死角をなくすには複数台必要。 |
コスト効率 | 1台で済むため、複数台設置より安価になる可能性。 | 広範囲をカバーするには台数分のコストがかかる。 |
プライバシー | 飛行時のみ録画。待機中は物理的にカメラが隠れる。 | 常に稼働しており、圧迫感を感じやすい。 |
導入の手軽さ | 配線不要で、ドックを置くだけ。 | 設置場所の選定や配線工事が必要な場合がある。 |
このように自宅警備ドローンは「包括的な監視能力」と「個人のプライバシー保護」という、これまで両立が難しかった要素を高いレベルでバランスさせたソリューションです。
Ring Always Home Camはまさにこの新しい市場を切り開く、象徴的な製品として位置づけられています。
家の中をロボットが自動で見回ってくれるというのは、まさに近未来の光景ですね。
長期の旅行や出張で家を空ける際の心配を、大きく軽減してくれる可能性を秘めています。
ホームセキュリティのドローンとしての機能
Ring Always Home Camの真価は、単に目新しい飛行ガジェットという点にあるのではありません。
むしろ既存のスマートホームセキュリティシステムとシームレスに連携し、家全体の安全性を飛躍的に向上させる「動く目」として機能する点にこそ最大の強みと革新性があります。
その核となるのが、同社が提供するDIY(Do It Yourself)型ホームセキュリティ製品群「Ring Alarm」との完璧な統合機能です。
Ring Alarmはドアや窓の開閉を検知する「接触センサー」や人の動きを捉える「モーション検知センサー」などを自由に組み合わせ、スマートフォン一つで管理できるシステムです。
Ring Always Home Camはこのシステムの単なる追加アクセサリーではなく、司令塔からの指示で動くインテリジェントなエージェントとして動作します。
【シナリオ】侵入検知から映像確認までの流れ
この連携がどのように機能するのか、具体的なシナリオで見ていきましょう。
- 警戒モード設定
利用者が家を出る際に、スマートフォンアプリでRing Alarmを「外出モード」に設定します。 - 異常検知
外出中、リビングの窓に設置された接触センサーが窓が開けられたことを検知します。 - アラーム作動とドローンへの出動命令
瞬時にRing Alarmのベースステーションが警報音を発すると同時に、システムが「リビングの窓で異常発生」という情報をRing Always Home Camに送信します。 - 自動離陸と現場急行
命令を受けたドローンは、充電ドックから自動的に離陸。
事前にマッピングされた最短・安全ルートを飛行し、異常が検知されたリビングの窓へ一直線に向かいます。 - ライブストリーミング開始
現場に到着したドローンは、1080p HDの高画質映像を即座に利用者のスマートフォンにライブでストリーミング配信します。 - 状況判断と対応
利用者はプッシュ通知を受け取り、アプリを開いてリアルタイムの映像を確認。
「本当に不審者が侵入しているのか」「ペットが物を倒しただけの誤報か」を即座に判断し、必要であれば警察に通報するといった的確な初動対応が可能になります。
このように従来のシステムでは「どこかで異常があった」という抽象的な情報しか得られなかったのに対し、Ring Always Home Camは「どこで、何が起きているのか」という具体的なビジュアル情報を提供してくれるのです。
これにより誤報による不要な心配や出動を劇的に減らし、本当に危険が迫っている場合にのみ確信を持って行動を起こせるようになります。
もちろん飛行ルート上に予期せぬ障害物(子供が出しっぱなしにしたオモチャなど)があっても、搭載された障害物回避技術によって衝突することなく安全に目的地まで飛行する能力を備えています。
プライバシーと信頼性を両立する「自律飛行」の思想
重要な点として利用者がこのドローンをラジコンのように自由に飛ばして、好きな場所を覗き見ることはできません。
これはプライバシー保護と緊急時における確実な動作を最優先した、意図的な設計思想の現れです。
飛行は①事前にプログラムされた特定のルート、②Ring Alarmセンサーが異常を検知した場合の自動飛行、という厳格なルールに基づいています。
これにより同居家族のプライバシーを侵害したり、本来の目的外で悪用されたりするリスクを根本から排除しています。
緊急時に人間が操作ミスをする可能性をなくし常に最短ルートで現場に向かわせるという、セキュリティデバイスとしての信頼性を高めるための合理的な選択でもあるのです。
革新的な防犯ドローンが家庭を守る
Ring Always Home Camが「革新的」と評される理由は、単に技術的な目新しさだけではありません。
従来の防犯カメラが担ってきた役割を根本から拡張し、より能動的(アクティブ)な防犯対策を実現する可能性を秘めている点にあります。
従来の防犯カメラの役割は、主に「監視」と「記録」という受動的(パッシブ)なものでした。
事件が発生した後に犯人の姿が映った映像を証拠として警察に提出する、というのが主な活用法でした。
しかしこのドローンはそれに加え、侵入者に対するリアルタイムでの「威嚇」と「撃退」というより積極的な役割を果たすことが期待されています。
【心理的効果】予期せぬ遭遇による犯行意欲の減退
想像してみてください。
静まり返った家の中に不審者が侵入し物色を始めたその瞬間、突然「ブーン」という独特のプロペラ音と共にカメラ付きの飛行物体が自分に向かって飛んでくる。
この予期せぬ「機械による迎撃」は、侵入者に強い心理的プレッシャーと動揺を与えます。
- 監視されていることの明確な認識
自分の姿がリアルタイムで撮影され、どこかに送信されていることを即座に理解させます。 - 未知のテクノロジーへの恐怖
次に何が起こるか分からない(警報が鳴るのか、何かが発射されるのか等)という恐怖心を煽ります。 - 犯行継続の断念
捕まるリスクが飛躍的に高まったと判断し多くの侵入者はその場で犯行を諦め、逃走を選択する可能性が高いと考えられます。
このように事件後の証拠能力だけでなく事件そのものを未然に防ぐ、あるいは被害を最小限に食い止めるという能動的な役割こそこの防犯ドローンが持つ非常にユニークで価値のある点なのです。
しかしこの革新的なデバイスを家庭に導入するにあたってはそのメリットだけでなく、潜在的なデメリットや注意点についても冷静に理解し検討することが不可欠です。
導入前に考慮すべきデメリットと注意点
多くのメリットがある一方で、以下の点を十分に考慮する必要があります。
注意点のカテゴリ | 具体的な内容と対策 |
---|---|
家族間のプライバシー問題 | たとえ飛行時しか録画しない設計であっても、「家の中をカメラが飛ぶ」ことへの心理的な抵抗感を持つ家族がいる可能性は高いです。導入を決定する前に、家族全員でその利便性とプライバシーに関する懸念を十分に話し合い、全員の合意を得ることが絶対条件です。どのような時に飛行させるか、飛行ルートはどうするかといったルールを事前に明確にしておくと良いでしょう。 |
プロペラの飛行音 | ドローンである以上、プロペラの回転音は避けられません。メーカーはITmedia NEWSの記事でも言及されている通り、この音を「録画中であることが周囲に分かるプライバシー機能の一環」とポジティブに説明していますが、深夜や早朝に作動した場合、ユーザー自身や近隣住民にとって騒音と感じられる可能性があります。特に、音に敏感なペット(犬や猫など)がいる家庭では、動物が強いストレスを感じる可能性があるため、慎重な検討が必要です。 |
物理的な飛行範囲の制限 | 現在の技術では、ドローンが自律的に階段を安全に上り下りすることは非常に困難です。そのため、監視できるのはドックを設置した同一フロア内に限定されます。例えば、2階建ての家全体をカバーしたい場合は、1階と2階のそれぞれにドックとドローン本体を設置する必要があり、コストが倍増することになります。 |
バッテリーと充電時間 | ドローンはバッテリーで飛行するため、一度の飛行時間には限りがあります。長時間の巡回や、短時間に複数回の異常検知があった場合、再充電のためにドックに戻る必要があり、その間は監視が手薄になる時間帯が発生する可能性があります。 |
amazon ringドローンの購入とQ&A
※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
ポイント
Ring Always Home Cam日本での発売は?
日本国内のユーザーにとって最も重要な情報ですが残念ながら2025年現在、Amazon Ring Always Home Camは日本では公式に販売されていません。
この製品はまずアメリカ国内の顧客を対象に購入希望者がリクエストを送り、Amazonからの招待を受けた人だけが購入できる「招待制」という形で非常に限定的に発売が開始されました。
日本での正式な発売予定日については、現在に至るまでAmazonやRing社からの公式なアナウンスはありません。
そのため現時点でこの製品を日本国内で入手するには、海外の製品を独自に輸入して販売している事業者(いわゆる並行輸入業者)を通じて購入する方法が唯一の手段となります。
並行輸入品を購入する際のリスクについて
並行輸入品は、国内の正規販売代理店を介さずに輸入された製品です。
最新のガジェットをいち早く手に入れられるメリットがある一方で、以下のようなリスクも伴うことを理解しておく必要があります。
- メーカー保証の対象外
故障した際に、日本のAmazonやRing社の公式サポートや保証を受けられない可能性が非常に高いです。 - 技術基準適合証明(技適)の問題
日本国内で電波を発する無線機器を使用するには、「技適マーク」の表示が法律で義務付けられています。
海外仕様の製品が日本の電波法に適合しているかは不明であり、適合していない機器を使用すると法律に抵触する恐れがあります。 - サービス・アプリの互換性
製品が日本のネットワーク環境やアプリストアに完全に対応していない可能性があります。
購入を検討する場合はこれらのリスクを十分に理解した上で、信頼できる販売店を慎重に選ぶことが極めて重要です。
Ring Amazonどこの国で開発された?
開発元であるRing社は、アメリカの企業です。
2013年に起業家のジェイミー・シミノフ氏によって、ビデオ付きドアベル「Doorbot」を開発する会社として設立されました。
その後、社名を「Ring」に変更しホームセキュリティ分野で急成長を遂げました。
その革新的な技術と将来性が高く評価され2018年にAmazonによって約10億ドルで買収され、Amazonの傘下に入りました。
したがってRing Always Home Camは「アメリカで創業されたテクノロジー企業が、世界的な巨大IT企業であるAmazonの豊富なリソースとエコシステムを背景に開発した製品」と言うことができます。
開発の主要拠点も、引き続きアメリカのカリフォルニア州サンタモニカに置かれています。
ドローンでAmazonの配達はできますか?
非常に多くの方が混同しがちな点ですが結論から言うと、このRing Always Home CamでAmazonの荷物を配達することは一切できません。
Ring Always Home Camはあくまで屋内での使用を前提とした、軽量なセキュリティカメラとして設計・開発されています。
荷物を運搬するためのペイロード(積載能力)や、雨風に耐えながら長距離を飛行するための耐久性・バッテリー性能・航法システムは全く備えていません。
「Amazon」と「ドローン」という2つのキーワードから配達を連想される気持ちは理解できますが、両者は目的も設計思想も全く異なる製品です。
警備ドローン vs 配達ドローン 比較表
両者の違いを明確にするため、以下の表にまとめました。
Ring Always Home Cam | Prime Air(配達ドローン) | |
---|---|---|
主な目的 | 屋内セキュリティ、監視 | 屋外での商品配達 |
飛行場所 | 家の中(屋内) | 都市部・郊外(屋外) |
積載能力 | なし(カメラのみ搭載) | あり(約2.3kgまでの荷物) |
航法システム | 屋内用のマッピング技術、障害物回避 | GPS、高度な衝突回避システム |
規制 | 主にプライバシー関連 | 航空法、電波法など厳しい規制対象 |
Amazonドローン配達はいつから始まる?
Amazonが手掛けるドローンによる商品配達サービスは、「Prime Air(プライム・エアー)」という全く別のプロジェクトです。
こちらはすでにアメリカの一部の都市(カリフォルニア州ロックフォードやテキサス州カレッジステーションなど)で、実際に顧客への商品配達を試験的に開始しており30分~1時間程度で商品を届けるサービスを実現しています。
しかし日本国内でのPrime Airサービスがいつから始まるかについては、まだ具体的な日時は全く発表されていません。
日本ではドローンの飛行に関して国土交通省が定める厳格なルールがあり、特に都市部での「レベル4飛行(有人地帯における補助者なし目視外飛行)」には高い安全基準が求められます。
こうした技術的な課題や法規制の整備、社会的な受容性の醸成などクリアすべきハードルが多いため全国的に普及するにはまだ相当な時間がかかると見られています。
Ringの警備ドローンとPrime Airの配達ドローンは、全くの別物として正しく認識しておくことが重要です。
結局Amazon Ringは何ができますか?
ここで改めて、結局のところAmazon Ring Always Home Camで具体的に何ができるのかその核心的な価値を整理します。
この製品が提供するのは「家全体の状況をたった一台のカメラで、本当に必要な時だけプライバシーを守りながら確認できる」という、新しい形の安心感です。
主な機能と提供価値のまとめ
- 動的な巡回監視
リビングの窓、キッチンのコンロ、玄関の鍵などあらかじめ設定した複数のチェックポイントを自動で巡回し映像で確認できます。
「ガスを消し忘れたかも?」といった不安を外出先から解消することも可能です。 - リアルタイムな状況把握
ペットの様子が気になった時や子どもが無事に帰宅したかを確認したい時に、手元のスマートフォンアプリからライブ映像を呼び出すことができます。
(※手動での飛行開始は限定的な機能となる可能性があります) - セキュリティシステムとの自動連携
最大の価値は、Ring Alarmとの連携にあります。
異常を検知したセンサーの場所に自動で急行し何が起きているのかを映像で知らせてくれるため、単なる警報音よりもはるかに多くの情報を得られます。 - プライバシーへの配慮
普段はカメラが物理的に隠れており、飛行経路も固定されているため「常に監視されている」というストレスを感じにくい設計になっています。
家族間のプライバシー問題にも配慮したソリューションです。
このように家中に何台もカメラを設置することへの金銭的・心理的負担を軽減しつつ、従来の固定カメラ以上の安心感を提供することを目指した、非常にユニークでインテリジェントなデバイスなのです。
amazon ringドローンの可能性
※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
総括
- Amazon傘下のセキュリティ企業Ring社が開発した家庭用の自律飛行型警備ドローン
- 正式名称は「Ring Always Home Cam」であり家庭内の監視を目的とする
- 事前に設定したルートを自動で飛行し家の中の様子をカメラで撮影・中継する
- 利用者は外出先からでもスマートフォンの専用アプリでリアルタイム映像を確認可能
- 同社の「Ring Alarm」セキュリティシステムと連携しセンサー異常時に自動で現場へ急行する
- 侵入者に対しては飛行音と存在そのものが威嚇となり能動的な防犯効果も期待される
- プライバシー保護を重視し普段はドックで待機しカメラは物理的に覆われている
- 利用者がラジコンのように自由に操縦することはできず飛行ルートは事前に固定される
- 飛行中のプロペラ音は大きく設計されており録画中であることを周囲に知らせる役割も持つ
- 階段の上り下りはできず複数階建ての家屋ではフロアごとに設置が必要となる
- 2025年9月現在、日本では公式に販売されておらず発売予定も未定である
- 日本で入手するには並行輸入品を取り扱う事業者から購入する必要があるが技適などのリスクが伴う
- 米国での販売価格は249.99ドル(招待制)が目安となっている
- 商品を運ぶ機能は一切なくAmazonの配達サービス「Prime Air」とは全く別の製品である
- ドローン配達「Prime Air」の日本でのサービス開始時期も現時点では未定となっている
※クリックするとAmazon公式サイトに飛びます。
※期間内の解約で料金はかかりません。