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Fire TV Stick 4KMaxは何ができる?第2世代の実力

「自宅のテレビでYouTubeやNetflixをもっと手軽に、高画質で楽しみたい」。そう思ったときに真っ先に候補に挙がるのがAmazonのFire TV Stickシリーズですよね。その中でも2023年秋に登場した最新モデル「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」は、ただ映像を映すだけのデバイスではありません。

「第2世代になって何が変わったの?」「わざわざ高い方を買う意味はある?」と疑問に思っている方も多いはずです。実はこの小さなスティック、中身は「マイクロ・スマート・コンピューター」と呼べるほど進化しておりXboxの最新ゲームを遊んだり、リビングを美術館のような空間に変えたりとできることが劇的に増えているんです。

一方で「毎月の料金がかかるんじゃないか」「設定が難しそう」といった不安もあるかと思います。私自身も最初はそうでした。そこでこの記事では第2世代ならではの進化した機能や旧モデルとの決定的な違い、そして気になるコスト面まで実際に使い倒している私の視点から徹底的に解説します。これを読めばあなたが今買うべきなのが「4K Max」なのかどうかがはっきりと分かるはずです。

 

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この記事の内容

  • 第2世代Fire TV Stick 4K Maxだけの特別な機能と進化したポイント
  • 購入後にかかる費用の仕組みと、無料で楽しみ尽くす方法
  • 見た目だけでは分からない旧モデルとの違いと、後悔しない選び方
  • Wi-Fi 6Eや16GBストレージがもたらす「快適さ」の正体

この記事で解説すること
この記事を読めば、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)がご自身のライフスタイルに合っているかどうか、明確に判断できるようになります。カタログスペックだけでは分からない、実際の使い勝手や「痒い所に手が届く」機能まで、徹底的に深掘りしていきます。

 

Fire TV Stick 4K Maxで何ができるか機能解説

Fire TV Stick 4K Maxで何ができるか機能解説

※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成

Fire TV Stick 4K Max(第2世代)は、単なる「動画再生機」ではありません。リビングのエンターテインメント体験を一変させるポテンシャルを秘めています。動画視聴はもちろんクラウドゲーミング、スマートホーム連携、そして生活を彩るアンビエント機能までその実力は多岐にわたります。 ここでは具体的にどんなことができるのか一つひとつ詳しく掘り下げていきましょう。

ファイヤースティック4kMAXで何ができる?

Fire TV Stick 4K Max(第2世代)があれば、ご自宅の普通のテレビが、最新機能満載の「超高性能スマートテレビ」へと生まれ変わります。「テレビを買い替えるのは大変だけど、機能だけは最新にしたい」という願いをこの一本が叶えてくれるのです。具体的には以下の5つのことが可能になります。

1. 4K HDRの高画質動画再生:映像美の極致へ

まず基本となる動画再生機能ですが、第2世代の実力は半端ではありません。Netflix、Prime Video、Disney+、YouTubeなどで配信されている4KコンテンツをDolby Vision(ドルビービジョン)、HDR10+、HLGといった最新のHDR規格で余すことなく再生できます。

「4Kなんてどれも同じでしょ?」と思われるかもしれませんがプロセッサの処理能力が向上したことで、映像の処理落ちやカクつきが極限まで抑えられています。特に、動きの激しいアクション映画やスポーツ中継を見る際、その滑らかさには目を見張るものがあります。また次世代の動画圧縮規格「AV1」のハードウェアデコードに対応している点もマニアックですが重要です。これによりYouTubeなどの高画質動画を、より少ないデータ通信量で安定して再生できるようになりました。

2. コンソール不要のXbox Cloud Gaming:テレビがゲーム機になる

これが第2世代の最大の目玉機能の一つと言っても過言ではありません。「Xbox Cloud Gaming」に対応したことで、Xbox Series Xのような5万円以上する高価なゲーム機本体を持っていなくても、最新のゲームが遊べるようになりました。

仕組みはこうです。「Xbox Game Pass Ultimate」という月額サブスクリプションに加入し、お手持ちのBluetoothコントローラー(XboxコンやPS4/PS5コンなど)をFire TV Stickに接続します。すると、インターネット経由でマイクロソフトのサーバー上で動いているゲーム映像がテレビに送られてくるのです。『Starfield』や『Forza Horizon 5』、『ペルソナ3 リロード』といった重量級のタイトルが、ダウンロードの待ち時間ゼロで、すぐにプレイ開始できます。実際に遊んでみると、遅延も驚くほど少なくアクションゲームでも十分に楽しめました。

3. アンビエントエクスペリエンス:テレビをインテリアにする

テレビを見ていない時、真っ黒な画面がリビングの雰囲気を重くしていませんか?第2世代だけの機能「アンビエントエクスペリエンス」を使えば、テレビが巨大なスマートディスプレイに早変わりします。

世界の名画やプロ写真家が撮影した絶景写真、あるいはAmazon Photosに保存した家族の思い出の写真を高画質なスライドショーとして表示できます。さらに便利なのが「ウィジェット機能」です。画面上に「天気予報」「カレンダー」「付箋(メモ)」「スマートホーム機器のステータス」などを自由に配置できます。朝、コーヒーを飲みながらテレビ画面でその日の天気と予定を確認したり家族への伝言を「付箋」で残したり。生活の中に自然と情報が溶け込む体験は、一度味わうと便利で手放せなくなります。

4. スマートホームの司令塔:声で家を操る

Alexa(アレクサ)との連携も強力です。リモコンのマイクボタンを押して「アレクサ、電気を消して」「エアコンを25度にして」「ルンバを動かして」と話しかけるだけで、連携させたスマート家電をコントロールできます。

特に便利なのが、セキュリティカメラとの連携です。例えば「Ringビデオドアベル」などの対応カメラを設置していれば映画を見ている最中にインターホンが鳴っても、自動的にテレビ画面の右上にカメラの映像がピクチャー・イン・ピクチャー(子画面)で表示されます。ソファから一歩も動かずに「あ、宅配便だ」と確認でき、そのままリモコンのマイクを使って「玄関前に置いておいてください」と通話することすら可能です。

5. ハイレゾ級の音楽再生:リビングをライブ会場に

映像だけでなく、音楽再生機としても優秀です。Amazon Musicなどのアプリを通じて、ハイレゾ品質(最大24bit/192kHz)の音楽やDolby Atmos対応の立体音響コンテンツを再生できます。

もしAmazonのスマートスピーカー「Echo Studio」や「Echo Dot」をお持ちなら、それらを2台ペアリングすることで「Alexaホームシアター」を構築できます。面倒な配線なしで、ワイヤレスで左右のスピーカーから迫力ある音が流れるホームシアターシステムが完成します。映画の臨場感が増すのはもちろん、普段のBGM再生用としても非常に高音質で楽しめます。

Fire TV Stick 4K Maxのメリットは?

「スタンダードモデル(Fire TV Stick 4K)と比べて、数千円高いMaxを買う価値はあるの?」と迷っている方もいるでしょう。結論から言えば、「長く快適に使いたいなら、絶対にMaxを選ぶべき」です。「Max」を選ぶ最大のメリットは、圧倒的な「余裕」と「快適さ」、そして「将来性」にあります。

Wi-Fi 6Eによる「専用道路」の確保

第2世代Maxの最大の特徴にして最強の武器、それがWi-Fi 6Eへの対応です。これは従来の「2.4GHz帯」「5GHz帯」に加え、新しく開放された「6GHz帯」を利用できる規格です。

日本のマンションやアパートなどの集合住宅では、夕方から夜間にかけてWi-Fiが非常に混雑します。近隣の家のルーターからの電波が飛び交い、干渉し合うことで動画が止まったり画質が落ちたりしがちです。これは道路で言えば「大渋滞」している状態です。

しかし6GHz帯はまだ対応機器が少なく、いわば「ガラガラの専用道路」のようなものです。ここを通ることで他の機器の電波干渉を受けず、安定して4K動画やクラウドゲームの大容量データをやり取りできます。これは総務省が2022年に法改正を行い、国内での利用が可能になった新しい帯域でありこれに対応しているストリーミングスティックは現状このモデルくらいです。(出典:総務省 報道資料『6GHz帯無線LANの導入のための技術的条件』

「うちはルーターがWi-Fi 6E対応じゃないから関係ない」と思われるかもしれませんが、このデバイスはスマホよりも長く使うものです。将来ルーターを買い替えた時に、その性能をフルに発揮できる「将来性」を買うと考えれば、決して無駄ではありません。

ストレージ倍増がもたらす安心感

地味ですが痛感するのが「ストレージ(保存容量)」の違いです。第1世代やスタンダードモデルは8GBしかなく、OSなどのシステム領域で半分近くが埋まっているため、ユーザーが自由に使えるのは実質3〜4GB程度でした。これでは、動画アプリを数個とゲームを1本入れただけで満杯になり、「空き容量が不足しています」という警告が出て、泣く泣くアプリを消す羽目になります。

第2世代Maxではこれが16GBに倍増しました。数字上は2倍ですが自由に使える空き領域で比較すると3倍以上の余裕が生まれています。これにより、アプリのキャッシュデータが溜まっても動作が重くなりにくく、数GBクラスの大型ゲームアプリも気兼ねなくインストールできます。「容量を気にしなくていい」というストレスフリーな環境は、長く使う上で非常に大きなメリットです。

圧倒的なサクサク動作

搭載されているクアッドコアプロセッサ(MT8696D)は、最大2.0GHzで駆動します。これにより、アプリの起動時間は第1世代よりも体感できるレベルで短縮されています。

特に違いを感じるのがNetflixやDisney+のような、動画のプレビューが自動再生されるリッチな画面デザイン(UI)を持つアプリです。旧型ではサムネイルの読み込みが遅れたり、スクロールでカクついたりすることがありましたが第2世代Maxでは「ヌルヌル」動きます。リモコンのボタンを押した瞬間に画面が反応する「指に吸い付くような操作感」は、毎日使うデバイスだからこそ、満足度に直結します。

項目Fire TV Stick 4K Max (第2世代)Fire TV Stick 4K (第2世代)
価格12,980円 (税込)7,480円 (税込)
ストレージ16GB (余裕たっぷり)8GB (すぐ一杯になる)
Wi-FiWi-Fi 6E (混雑に強い)Wi-Fi 6
プロセッサ2.0GHz (高速)1.7GHz (標準)
アンビエント対応非対応

ファイヤースティックは月額料金がかかる?

購入を検討している友人から最も多く受ける質問が、「Fire TV Stickを買うと、毎月Amazonにお金を払わないといけないの?」というものです。結論から申し上げますと、Fire TV Stick本体を利用すること自体に、月額料金や維持費は一切かかりません。

Fire TV Stickはあくまで「テレビに映像を映すためのハードウェア(機械)」です。DVDプレーヤーやゲーム機を買うのと同じ感覚だと思ってください。一度購入してしまえば、壊れるまでずっと使い続けることができます。本体を持っているだけで、自動的に毎月の請求が発生するようなことは絶対にありませんので安心してください。

「プライム会員」じゃなくても使える?

これもよくある誤解ですが、Amazonプライム会員でなくても、Fire TV Stickは問題なく使用できます。

もちろんプライム会員(月額600円)になれば「Prime Video」の見放題コンテンツを楽しめますし、Amazon Music Primeで音楽も聴けます。しかしそれはあくまで「追加オプション」の一つに過ぎません。プライム会員にならずに、無料のYouTubeやTVerを見るための「専用機」として使っても全く問題ありませんし、Amazonの無料アカウント(買い物用のアカウント)さえあれば初期設定もスムーズに完了します。実際に「YouTubeをテレビの大画面で見たいだけ」という理由で、プライム非会員のまま使っているユーザーも大勢います。

注意が必要なコスト(別途かかる費用)

本体の利用料は無料ですが、Fire TV Stickを使って映像を見るためには、以下の環境が必要です。

1. インターネット回線費用:光回線やホームルーターなどの通信費。
2. Wi-Fiルーター代:ご自宅にWi-Fi環境がない場合は、ルーターの購入が必要です。
3. 電気代:使用中は微々たるものですが電気代がかかります。

Fire TVの月額料金はいくら?

「本体は無料」と分かったところで、では具体的に「何を見るのにいくらかかるのか」を整理しておきましょう。Fire TV Stickを通して利用できるサービスは、大きく分けて「完全無料」「定額制サブスクリプション」「都度課金」の3つのパターンがあります。ご自身の見たいものに合わせて選べるのが魅力です。

1. 完全無料で楽しめるもの(0円)

日本のユーザーにとって一番嬉しいのは、テレビ放送に関連した無料アプリが充実している点です。これらを入れるだけでも、テレビのチャンネル数が倍増したような感覚になります。

  • YouTube
    言わずと知れた動画サイト。ログインすればスマホの視聴履歴と同期でき、4K動画も無料で見放題です。
  • TVer(ティーバー)
    民放各局のドラマ、アニメ、バラエティ番組を、放送終了後から約1週間、無料で見逃し視聴できます。アンテナがなくても番組が見られるのは革命的です。
  • NHKプラス
    NHKの受信契約があれば、追加料金なしで総合テレビとEテレの番組をリアルタイム視聴・見逃し視聴できます。
  • ABEMA
    24時間放送のニュースチャンネルや将棋、麻雀、一部のアニメなどは登録なしで無料視聴可能です。
  • Twitch
    ゲーム実況を中心としたライブ配信サービスも無料で見られます。

2. 定額制サブスクリプション(月額◯◯円)

映画や海外ドラマ、オリジナル作品を見放題で楽しみたい場合は各サービスへの加入が必要です。

  • Amazon Prime Video
    月額600円(税込)。映画、ドラマ、アニメが見放題。Amazonでの買い物がお得になる特典も込みなのでコスパは最強です。
  • Netflix
    月額790円(広告つきスタンダード)から。世界的なヒット作やオリジナルドラマが強力。
  • Disney+
    月額990円から。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ作品が見放題なのはここだけ。
  • U-NEXT
    月額2,189円。見放題作品数が国内最多級。毎月もらえるポイントで新作映画のレンタルや映画館のチケット購入も可能。
  • DAZN
    月額4,200円(プランによる)。プロ野球やJリーグ、F1などのスポーツ中継を見るなら必須。

3. 都度課金(レンタル・購入)

定額制サービスに入っていなくても、「見たい作品だけ」にお金を払う使い方もできます。
例えば、Prime Videoストアでは、劇場公開が終わったばかりの新作映画を1本300円〜500円程度でレンタル(視聴期間48時間など)したり、購入したりできます。これは近所のレンタルビデオ店でDVDを借りてくる感覚と同じです。「基本は無料のYouTubeを見て、たまに週末だけ新作映画をレンタルする」という使い方も、賢い節約術の一つですね。

Amazonでも買える?最安値情報をチェック

Fire TV Stick 4K Max(第2世代)を購入する場合、どこで買うのが一番お得で安心なのでしょうか。基本的にはAmazonデバイスですので、Amazon.co.jpで購入するのが王道ですが実は選択肢はそれだけではありません。

購入できる場所とそれぞれのメリット

  • Amazon公式サイト
    在庫が最も豊富で配送も早いです。購入時に「デバイスをAmazonアカウントにリンクする(ギフト設定にしない)」を選べば、アカウント情報やWi-Fiパスワード(保存している場合)が設定された状態で届くため、テレビに挿してWi-Fiにつなぐだけで即使えるという大きなメリットがあります。
  • 家電量販店(ヤマダデンキ、ビックカメラ、エディオン、ケーズデンキなど)
    実店舗およびオンラインストアで販売されています。最大のメリットは「今日すぐに手に入る」ことです。「今夜の映画に間に合わせたい!」という場合は店舗へ走るのが正解です。また店舗ごとのポイント(ビックポイントなど)を使ったり貯めたりできるのも魅力です。
  • ドン・キホーテ
    一部の店舗で取り扱いがありますが全ての店舗にあるわけではないので、電話での事前確認が必要です。深夜でも買える可能性があるのはドンキならではです。

最安値で買うためのセール攻略法

Fire TVシリーズは定価(約12,980円)で買うのも良いですが、Amazonの大型セール時には大幅に値引きされることが通例となっています。急ぎでないなら、以下のタイミングを狙うのが最も賢い買い方です。

  • プライムデー(7月)
    プライム会員限定の年一度のビッグセール。過去には40%〜50%OFF近くまで下がった例もあり、年間最安値が出る可能性が高いです。
  • ブラックフライデー(11月下旬)
    誰でも参加できる年末の特大セール。ここでも大幅割引が期待できます。
  • 初売りセール(1月)
    年始のセールでも割引対象になることが多いです。
  • タイムセール祭り(不定期)
    月に一度程度開催されるセールでも、数千円オフ(例えば9,980円など)になることがあります。

中古品やフリマアプリのリスク

メルカリやヤフオクなどで中古品が安く出品されていることがありますが、個人的にはおすすめしません。前の持ち主のアカウント情報が残っていたり、非純正のリモコンが混ざっていたり、あるいは内部が改造されていたりするリスクがあるからです。またFire TV Stickは消耗品的な側面もあるため、保証が効く「新品」を購入することを強くおすすめします。

Fire TV Stick 4K Maxで何ができるか世代比較

Fire TV Stick 4K Maxで何ができるか世代比較

※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成

「4K Max」という名前は同じでも、実は発売時期によって中身が全く異なります。これから買うなら間違いなく第2世代ですが今手元にあるのが第1世代なのか、それとも買い替える価値があるのか迷っている方もいるでしょう。ここでは世代間の違いと見分け方、そして将来の展望について解説します。

第一世代と第二世代の違いや2世代目の特徴

2021年10月に発売された「第1世代」と、2023年10月に発売された「第2世代」。この2つのモデル、見た目はそっくりですが、中身は「別物」と言えるほど進化しています。

ストレージ容量:8GB vs 16GB(これが最大の差)

最も痛感する違いはストレージ容量です。第1世代は8GBしかなく、システム領域を除くとユーザーが使えるのはわずか3〜4GB程度でした。これではゲームを数本入れたり、長く使ってキャッシュが溜まったりするとすぐに動作が不安定になります。
第2世代ではこれが16GBに倍増しました。たった8GBの差に見えますが、自由に使える空き容量で見れば「倍以上」です。これによりアプリを削除して空き容量を作るという「デジタル断捨離」のストレスから解放されます。

プロセッサ性能の向上

CPUのクロック周波数が1.8GHzから2.0GHzへ、GPUのクロックも750MHzから850MHzへと強化されています。数値上の変化は小さく見えるかもしれませんが、実際の操作感は別次元です。第1世代でも十分高速でしたが、第2世代は「待たされる瞬間」がほぼゼロになりました。特にメニュー画面の表示や、音声検索の反応速度がキビキビしています。

リモコンの進化

第2世代に付属するリモコン(Alexa対応音声認識リモコン Enhanced)は、第1世代のものより少し高機能です。新たに「最近のアイテム」ボタン(時計のマーク)が追加されました。これを押すと直前に見ていたアプリやコンテンツの履歴が表示され、ワンタッチで続きを見ることができます。地味ですが、アプリ一覧を開く手間が省けて非常に便利です。

アンビエント機能の有無

前述した「アンビエントエクスペリエンス」は、第2世代だけの特権です。第1世代には搭載されておらずプロセッサ性能の都合上、今後アップデートで追加される可能性も低いです。テレビをインテリアとして活用したいなら、第2世代一択となります。

世代の見分け方を解説

「自分の持っているFire TV Stickがどっちの世代か分からない」という方のために、一発で分かる確実な見分け方をご紹介します。

1. 本体の形状で見分ける(一番簡単)

テレビの裏を見て、Stick本体を確認してください。
第2世代:本体の四隅が丸くカーブしている「ラウンドフォルム」です。全体的に丸っこい、優しげな印象を受けます。
第1世代:角が直角に近い、カクカクした長方形のデザインです。

2. 本体のロゴで見分ける

第2世代:本体表面のロゴが、Amazonの文字がなく「矢印のみ(スマイルマーク)」だけになっています。
第1世代:「amazon」という文字ロゴが入っているものが多いです(製造時期による例外あり)。

3. 設定画面で確認する

テレビ画面で操作して確認する方法です。
ホーム画面から「設定(歯車アイコン)」>「マイFire TV」>「バージョン情報」と進みます。
ここの「端末のモデル」という項目に、「Fire TV Stick 4K Max (第2世代)」と明記されていれば最新モデルです。単に「Fire TV Stick 4K Max」としか書かれていない場合や、世代の記載がない場合は第1世代の可能性が高いです。

次期モデルの第3世代はいつ出る?

ガジェットを購入する際に一番怖いのが、「買った直後に新しいモデルが出て型落ちになること」ですよね。現行の第2世代は2023年10月に発売されました。これまでのFire TVシリーズのモデルチェンジサイクルを見てみましょう。

  • Fire TV Stick 4K(第1世代):2018年発売
  • Fire TV Stick 4K Max(第1世代):2021年発売(約3年後)
  • Fire TV Stick 4K Max(第2世代):2023年発売(約2年後)

このサイクルを考慮すると、次期モデル(第3世代)の登場は早くても2025年後半〜2026年頃になると予測されます。さらに重要なのは現状の第2世代のスペック(4K対応、Wi-Fi 6E、16GBストレージ、2.0GHzプロセッサ)が、映像ストリーミングデバイスとして既に「完成形」に近いレベルに達しているという点です。技術的に「今すぐ更新しなければならない要素」が見当たりません。
したがって次期モデルを待つために購入を先送りするのはあまり得策ではなく、今すぐ第2世代を買ってその快適な体験を長く享受する方が合理的だと言えます。

第4世代の登場はあるか

少し気が早い話ですが第3世代のさらに先、将来の「第4世代」が登場する頃には、Fire TVシリーズを取り巻く環境が大きく変わっている可能性があります。その最大の要因が「OS(基本ソフト)の変更」です。

現在、Amazonはスマートフォン向けOSであるAndroidをベースにした「Fire OS」を採用していますが将来的にはこれを廃止し、独自開発のLinuxベースOS(通称「Vega OS」)へ移行する計画があると言われています。
もし将来のモデルでOSが完全に切り替わった場合、現在裏技的に利用できている「Androidアプリのインストール(APKのサイドローディング)」ができなくなる可能性が高いです。例えば、Kodiのようなメディアセンターアプリや特定のVPNアプリ、自作のツールなどが動かなくなるかもしれません。

現行モデルの希少価値
現在の第2世代(Fire OS 8搭載)は、Androidベースであるがゆえにアプリの互換性が高く自由度が高いのが特徴です。もし将来のモデルで自由度が制限されるとしたら、今の第2世代は「最も自由で高性能なFire TV Stick」としてマニアの間で長く重宝される名機になる可能性があります。その意味でも今のうちに確保しておく価値は十分にあります。

 

Fire TV Stick 4K Maxで何ができるかまとめ

Fire TV Stick 4K Maxで何ができるかまとめ

※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成

総括

Fire TV Stick 4K Max(第2世代)は、単に動画を見るための道具ではありません。それはあなたの家のテレビを「魔法の板」に変えるための鍵です。

最後にこのデバイスで何ができるのかその価値を改めて整理します。

  • 最高画質での没入体験:Wi-Fi 6Eと強力な画像処理エンジンにより、4K HDRの映像美を余すことなくストレスフリーで楽しめます。
  • リビングの美術館化:アンビエント機能によりテレビが黒い異物から、絵画や情報を映し出すおしゃれなインテリアへと進化します。
  • 最新ゲームへの扉:Xbox Cloud Gamingにより高額なハードウェア投資なしで、最新のゲームタイトルをプレイできます。
  • 将来への投資:16GBのストレージとWi-Fi 6E対応は、今後数年間のコンテンツ進化にも十分対応できるスペックです。

「4K Max」の価格はスタンダードモデルより数千円高い設定ですがその差額で手に入るのは、毎日の操作における「待ち時間の短縮」と将来にわたって使い続けられる「安心感」です。「安い方でいいか」と妥協して後悔するよりも、自信を持って第2世代のMaxを選ぶことをおすすめします。それは間違いなくあなたのエンターテインメント生活をワンランク上のものにしてくれるはずです。

 

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